執事の置き手紙

ninoyaという会社で執事業務にいそしむ毎日です。

【書評】ぼくは愛を証明しようと思う。

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ノルウェイの森を手に取ったのは、僕が高校に入ってすぐの頃だろうか。「あんなストーリーはおおよそ文学とは言えない」と語られることも多いこの本は、どうして心に残る一冊だ。性や愛や死生観。10代の頃に誰もが一度は通るであろう思考の檻に、陶酔させてくれた本だったように思う。

 

あれから15年。もっぱら酒以外酔えない日々に、思わぬ本で彼らと出会うことになる。そう。ワタナベであり、永沢であり、直子である。ただ、そこに描かれるストーリーはビスケットの缶ではなかった。「開けてみるまで分からないのが人生」と語るのがノルウェイの森なら、「最後にはいつだってテクノロジーが勝利する」とうたうのが本書である。

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上質な買い物ってなんだろう、っていう話

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少し前ですがこんな記事を見かけましてね。

 

 

サードウェーブ系男子ってまた上手い語呂合わせだなーって思ったんですが、本題はそこではなく上質な暮らし()についてです。

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昨年起業した、僕の私的な事実。

おかげさまで今日、僕の会社が1周年を向かえました。

 

こちらは去年書いた赤面記事。

10年消さない所存です。


先月起業した、僕の私的な理由。 - ぼくら社Blog

 

一年、あっという間でした。

折角なので何かを書き残したく。

 

格好いい経営論を述べたいですが、人様に語れる経験を持ち合わせていません。

 

そこで、そうですね。10年前。保育の専門学校を出て2年目くらいでしょうか。

 

あの頃の自分にメッセージをおくりたいと思います。

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失敗をする権利

先日、テレビのスイッチを入れてNHKを見るともなく見ていました。

 

番組名は失念しましたが、それは2045年の日本について紹介するプログラムでした。

 

人工知能の発達した世界。身につけた小型端末からキャラクター映像が投射され、今日の天気やイベントはもちろん、どの道を歩けば恋仲となる異性と出会えるか。学校や会社に出社するべきかまで確率で教えてくれる世界でした。

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旬と緑とスナップエンドウ

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初めて得意だと思えた料理は煮物でした。

 

野菜を刻み、肉を切り、油で炒め、水と調味料で煮る。

 

手順を追えば一定の味が整うそれは、並行して作業を行うことが苦手な僕にとって理解しやすいものでした。

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