執事の置き手紙

ninoyaという会社で執事業務にいそしむ毎日です。

コミュ障は起業に向いていないのか?

一昨年起業して以来よしなごとを記録しています。

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おかげさまで3月に無事三期目を迎えて、気づけばもう第一四半期が過ぎていました。光陰の矢!

 

ninoyaという会社をやっているのですが、創業当初からのWebマーケティング事業に、婚活支援事業とWordPressのテーマ販売事業が加わりにぎやかになりました。

 

まあ、そんなことはさておき「コミュ障に起業は向いていないのか?」という話でしたね。

 

僕個人の話でいうと自他ともに認めるけっこう空気よめない人間です。さすがに30年も生きればある程度のシーンはこなせますが、親しくなるほどボロが出ます。ので、なるだけ一人でいたいなあと思ってます。

 

同じようなひとだと組織で働くのに苦労しているかもしれません。でも、辞めたところでもっとひどいことになるのでは?と前にも後ろにも進めなかったり……。

 

さて、そんな課題をもって独立する場合。まず目指すのはフリーランスでしょうか。そのときは一つ考えてほしいことがあります。それは属する業界においてトップクラスの技術を持てるかです。

 

一人で働きたいから、一人で働ける方法を選ぶ。それ自体は間違った選択ではありません。ただ、どうしても収入が「単価×時間」になりがちです。その計算式に「単価×時間×コミュ障による失注率」が重なったらどうでしょう。ちょっと怖いですね。

 

起業の利点はチームで戦うという選択肢を取れることです。コミュ障だからチームなんて組めない?まあまあ追って。

 

もしあなたが業界トップの腕を持っていなくても、その技術や知識を欲しがるひとは意外と世の中にたくさんいます。

 

ただ、転職サイトやアルバイト募集のように張り紙に出ていないので、見つけることが困難です。もちろん中には掲示物もあります。けれど、はじめから値札が付いている仕事はあまり割に合いません。

 

例えば、あなたが「HPをひとりでつくる技術」を持っているとします。これだけではちょっと勝ち抜くのは大変そうですね。けれど、それが「情報を見やすく整理する技術」だったらどうでしょう。HPは持っているけどもう少しお客さんに伝わるものにしたいんだよな……そんな課題を持ったひとは一人二人ではなさそうですね。

 

あなたが持っている強みを自分の中で言語化すること。そこにお金を払いたいと思うひとはどんな課題を持っていて、どこにいるのかを想像すること。商いを起こす起点です。

 

ところでコミュ障の自覚を持つひとは、「自分がどう思うか」を起点に物事を考えている傾向を感じます。例えばあなたがこの文章を読んで「本当のコミュ障の苦労を分かっているのか」と考えていた場合。すでに心の中の矢印が、自分のコンプレックスに向いています。

 

事業をつくること、チームを組むこと。それらはすべて想像することから始まります。コミュ障なひとにもっとも大切なのは、相手の立場に立って物事を想像する能力を育てることです。

 

でも、他人を起点に置いてしまうと、プライドやコンプレックスやらがぶつかって考えを巡らせるのも難しいですよね。まずは手慣れた自分起点で想像しましょう。ちょっと他所では聞いたことがない強みだといいですね。

 

任天堂の故・岩田社長がこんな言葉を残しています。

自分の得意なこととは「労力の割に周りの人がありがたがってくれること」

 

目の前のことをただ一生懸命やってもあまりお金をもらえない難儀な世の中です。それなら苦手なことに苦労するよりも、得意なことに集中して自分もまわりも笑顔でいられる方が幸せです。

 

そうやって得意なことにフォーカスすると、あなたがコミュ障だと知ってなお、周りにひとが集まります。左の秤にコミュ障を、右の秤にあなたの得意を。秤が右に傾けばその結果は必然です。コミュニケーション論を学ぶよりはシンプルです。

 

もしも起業自体を大リーグボール養成ギブスのように使えるならば。それは脱コミュ障の手段足り得るのかもしれないですね。